2012/09/21

障害者の性・出産

ひょんなことから、『脊髄損傷者のための性と出産のガイドブック』という、えらく思い切った単行本が、十数年も前に出ていたことを知りました。脊髄損傷の場合、性機能も障害を受けるだろうから、とても難しい話。どうまとめたんだろう?

しかも発行したのは「財団法人 労災年金福祉協会」(もしかして今はないかも…?)というところ。労働災害で障害を得てしまった人の支援の延長に、性や出産もあるって考えてくれているのなら凄くいいこと。

以前、NHKの「バリバラ」に障害者の性が取り上げられていて、「うわっ、NHKなのに凄いな」と、びっくりしたのを思い出しました。でも、民放で売れたタレントさんをMCにして「さぁ今夜は『障害者の性』を大いに語ります!」なんて、あり得ないと思うので、やっぱりこれはNHKだからこそ、なのでしょう。それにしても先の財団法人といい、なにか保守的というか、いかにも「それっぽくないところ」がポンッ!と跳んだときのパワーやインパクトって大きい。

こういう問題、「ないもの」として-そもそも障害者は性欲なんてないだろうとか、そういうこと(性や出産)を考えている場合じゃないだろう的な-しまいがちなのを、意外なところから突きつけられてはっとしたので書いてみました。ちなみにその単行本は、アマゾンで扱っています。(それがすでにダメな話)恥ずかしくて買えそうにもないですが…。

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