2013/11/25

伝統技術とホリエモンと-半田漆器 最後の塗師(ぬし)竹内久雄氏死去の記事に思ったこと

先日11月16日の徳島新聞に「半田漆器 最後の塗師死去」の記事が載っていた。失礼ながら、「半田漆器」なるものがあることすら知らなかった。安価な代替品に囲まれて、伝統の香りすら身体に入ってない悲しさ。ちょっとネットで調べて見てみたら、職場の茶托に似たのがあるが、そうかなぁ?そうだといいけれど。

記事を要約してみる。

最後の、というからには現在後継者はいない。伝統の技術は、残念ながら途絶えてしまうことになってしまった。ただ生前、漆器に興味を持った町内の若い世代に技術の手ほどきをしたことがあるそうで、彼ら手ほどきを受けた有志たちは、将来の復活を見据え、その仕事ぶりを記録した映像の整理や、残された作品の展示会を検討している。

そうか…しかしそんなうまく…?と、ここで思い出したのが堀江貴文氏が著書『金持ちになる方法はあるけれど、金持ちになって君はどうするの?』のQ&Aコーナーで放っていた言葉。

その本は、収監中も発信し続けていたメルマガのコンテンツを編集・再構成したもので、相談者は祖父の栗事業の引き継ぎと拡大を考えていた。その祖父の育てる栗は相場の3倍値でも完売し、毎年需要超過で供給が追い付かない人気という話だった。

以下ホリエモンの答えを抜粋。

お祖父さんの技術を徹底的にメモしてマニュアル化することだよ。人間のやることだから、必ずコピれるはず。

さすがのホリエモン節。徹底的に合理的な人なのですね。この本を読む以前の自分なら、「映像が残っていても技術の伝承とはまた違うよなぁ」と思ったかもしれない。けれど、これを読んだ後ではその手捌き、手数をきちんと分析すればマニュアルに落とし込め、後世の復活も夢ではないんじゃ?の希望が。

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